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日本遺産ソムリエ・インタビューシリーズ

古来からあるものに価値を与えて輝かせる「日本遺産」。今は知名度が低くても「きっかけ」が見つかればブレイクすると思います。

芸人

アキラ100%さん

Profile

1974年8月15日生まれ。埼玉県出身。2017年のR-1ぐらんぷりで優勝を果たしたのち、芸人として活躍する傍ら、俳優として多数のテレビドラマや映画に出演。社会科教員免許を保有。介護施設向け旅番組「旅介」や地元の魅力紹介番組「あっぱれ!KANAGAWA大行進」などにも出演。2024年に日本遺産検定3級・2級を獲得。

Web

バラエティ番組のみならず、旅の分野でも活躍しているアキラ100%さん。2024年に日本遺産検定に挑戦し、見事、3級・2級に合格しました。そんなアキラ100%さんに、日本遺産への思いを語っていただきました。

インタビュー:佐藤将 / 日本遺産普及協会

地域の魅力を多くの人に伝える喜びを、旅の仕事を通じて知りました

――バラエティ番組でのご活躍が印象的なアキラ100%さんですが、旅の仕事もされています。どんな内容か教えてください

介護施設を利用されている方に向けた旅番組「旅介(たびすけ)」に携わっています。

日本全国の観光地や寺社仏閣から、旅の情報を生中継でお届けし、施設に居ながらにして旅行を疑似体験していただくサービスです。

全国の利用者様からオンラインでコメントをいただきながら旅をします。とてもやりがいがある仕事です。

他にも神奈川県の市区町村を1年かけて回る「あっぱれ!KANAGAWA(かながわ)大行進」など、様々な仕事をさせていただいています。

体験ロケや地域のイベント・お祭りに呼んでいただくこともあります。

――どのようなきっかけで旅の仕事がはじまりましたか?また、旅の仕事の面白さは何ですか?

社会科の教員免許を持っているので、最初はそれがきっかけでオファーがあったんです。

元々旅行が大好きなので、とても楽しく仕事をしています。

42歳まで売れない芸人だったので、旅行は贅沢(ぜいたく)中の贅沢。

仕事で日本全国に行けるのは本当に幸せですね。

ガイドさんに話を聞きながらスポットを回ることが多いんですが、やはり地元の方や専門知識のある方にきちんと説明をしていただくと、しっかり深い情報を得ることができて、自分だけで観光するよりも発見が多いです。

日本にも知らなかった魅力がたくさんあるんだなとか、なんとなく捉えていた事に本当はこんな深い意味があったのか、といった気づきが毎回あります。

そのようにして自分が知った、とっておきの情報や感動を、視聴者の皆様に伝えられることに喜びを感じています。

――印象に残っている旅があれば教えてください。

おかげさまで多くの貴重な体験をさせていただきました。

たとえば、長崎の離島・壱岐(いき)で海女(あま)さんに弟子入りしてサザエやアワビを獲らせていただいたり、石川・珠洲(すず)では塩づくり、新潟・十日町(とおかまち)では酒づくりの仕事を手伝わせていただいたり。

実際に現場で働いてみると、作業の大変さを体感できます。自分たちが美味しいものを楽しめるのは、地域の方々の多大な努力のおかげなんだな、と気がつきました。それを知ってからいただく食べ物は、もっと美味しく感じます。そうした感覚を少しでも視聴者の方と共有できたらいいなと思います。

あとは寺社仏閣巡りが好きでご朱印を集めています。妻と思い立ったように行った「出雲」への旅は楽しかったですね。

出雲大社近くの民宿を予約して、レンタカーを借りて、宍道湖(しんじこ)をぐるっと回ったり、岬や神社を訪れました。

日本遺産を学んだので、また改めて行きたいですね。とくに奥出雲・たたら製鉄の地は当時行けなかったのでとても興味があります。

検定をきっかけに知った日本遺産。ストーリーが「旅のガイド」になっているのが素晴らしい

――アキラ100%さんは日本遺産検定3級に続き、2級も合格されました。なぜ日本遺産検定を受験しようと思ったのですか?

寺社仏閣巡りで興味が深まって古事記や日本書紀の情報を見たり、神様のことを調べたりしていた流れで、「日本遺産検定」があることを知りました。公式テキストも出ているようなので、勉強してみようかな、と思いました。

芸人の世界って、たとえばキャンプ芸人のように、趣味がそのまま仕事になることがあるんです。旅行が大好きな自分がこういった資格を持つことで、ゆくゆくは仕事につながる可能性があるな、という気持ちもありました。

また、「世界遺産検定」は有名だし、級を持っている人が芸能人にも多いけれど、海外にはそんなに頻繁に行けません。
逆に「日本遺産検定」は知名度は低いかもしれませんが 、新しい検定に早めに参加できるのは嬉しかったし、身近な日本のことを勉強できるのがいいな、と思いました。

――日本遺産の魅力とはなんだと思いますか?
古来からあるものに価値を与えて輝かせるのが「日本遺産」だと思います。
地域の方々はそれが素晴らしいものだと知っていても、外の人に向けてその内容や良さを発信するのはなかなか難しい。
そこで「ストーリー」をくっつけて「知識」として情報を提供することで、新しい価値が生まれます。
文化財のありようは今までと変わっていないのに、光が当たって輝きはじめ、注目されることで、「素晴らしいもの」、「歴史があるもの」なんだと再認識させてくれる。
地域の方々は気分を新たにして楽しめるし、訪問する方々は価値を認識してから訪問できる。すごく素敵なことだと思います。

それから、ひとつのストーリーにたくさんの文化財が含まれるのが面白いですね。お祭りだったり、寺社仏閣だったり、食べ物だったり、これらをひとつの文脈で見られるのはすごくいい。個々の文化財を訪れる前に、それぞれの歴史や文化がどうつながっているのか知ってから訪れると何倍も楽しいですよね。社会科でいうと一問一答で暗記しても知識にはならないけれど、背景に興味を持って理解したものは、たしかな知識となります。「日本遺産」はそのまま「旅のガイド」になっている。ぜひ日本遺産をチェックしてから旅に出てほしいですね。

――今後日本遺産ソムリエとしてどんな活動をしていきたいですか?
やはり「日本遺産」に関するロケがあれば一番いいですね。
自分が日本遺産ソムリエと名乗って解説することで多くの人に興味を持ってもらえたらうれしい。
また、海外で特集が放送されると、日本ではあまりメジャーではない地域にたくさんの海外の方が訪れたりしますよね。
そんな風に日本の魅力を深く知るきっかけとしても日本遺産は活用できると思います。
メディアでの仕事を通じて、日本遺産普及のお手伝いができたらうれしいです

日本遺産も「蝶ネクタイ」のような「きっかけ」が見つかればブレイクする!?

――まだまだ知る人の少ない日本遺産の認知度を高める良いアイデアがあれば教えてください

日本遺産の中身は魅力にあふれているので、知ってもらうことさえできれば「面白さ」は間違いありません。
認知度が広まるきっかけは、本当にちょっとしたことなのかもしれません。
僕は以前、「丸裸にお盆」という格好で仕事に出ていました。
でも、R1グランプリで優勝したときは「蝶ネクタイ」をプラスしてみたんです。
小さな変化なんですが、「蝶ネクタイ」が付いただけで、「ただのサウナから出てきたようなおじさん」から、「愛嬌のあるキャラクター」のように見え方が変わったみたいなんです。
芸は変わってないのに、裸の嫌悪感のようなものが和らいだのか、子供たちにも喜んでもらえるようになり、認知されていきました。
同じように日本遺産の難しさやとっつきにくさを和らげる「蝶ネクタイ」が見つかったら、一気にブレイクするかもしれませんね。

――日本遺産検定受験予定者へのメッセージがあれば教えてください

どんどんチャレンジした方がよいと思います。
「受験」と考えると二の足を踏んでしまうかもしれませんが、日本遺産を学ぶと知識が広がるだけでなく、旅の楽しみや面白さにつながるんです。
ひとつ知識を増やせば、旅の面白さもひとつ増える。
赤点を取ったからといってどうにかなるものでもありません。旅を楽しむためにちょっと勉強してみるか、くらいに、肩の力を抜いて取り組んでほしいです。
はじめると、きっとどんどんやり甲斐が出てくると思います。1度で合格できなくても、自分の知識がどのくらいかわかるのもうれしいし、間違えたところが意外とたしかな知識になって、思い出深い旅行先になるかもしれませんよ。
なんといっても合格すれば「日本遺産ソムリエ」という自分の名刺が一枚増える楽しみがあります。がんばってください。